介護職は、必要に応じて利用者の身の回りの世話をしたり、介助や介護を行う仕事です。
そんな中、思いやりのある介護と言えばどんなことをイメージするでしょうか。
その一つとして、相手に合わせた言葉遣いが挙げられるでしょう。
介護を受ける利用者は、高齢の方が多く見られます。
基本的には敬語で接することが多いと思われますが、人によっては聞きづらかったり、伝わりづらいこともあります。

敬語は丁寧な印象を与えられるのがメリットですが、伝える内容が長くなってしまうことがあれば、耳が不自由な利用者はストレスを感じてしまうかもしれません。
そのため、一言目には敬語で話し、聞き取れない場合は簡潔に伝えるなどの工夫が必要です。
その他にも、声の大きさやトーンを変えて聞き取りやすいように工夫をすると、相手の聞くことへのストレスを軽減できるでしょう。

しかし、慣れや聞き取りやすさを重視して、みんな同じように簡潔に伝えるような声かけをしてしまうと、耳がよく聞こえる方にとっては不自然に感じることもあるのではないでしょうか。
そのため、基本的には敬語で声かけをするようにした方がいいかもしれません。
敬語は、介護を受ける利用者の家族にも丁寧で落ち着いた印象を与えます。
しかも、ゆっくりとしたテンポで話すと相手は聞き取りやすく、安心感も生まれるでしょう。
介護をする上でみんなと同じような声かけをするのであれば、普段から敬語で話すように心がけ、話し方のテンポはゆっくりめを意識するといいかもしれません。